イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
私はいつからこの大きな手が大好きになったんだろう……。柚月に聞かれてあの時ははぐらかしちゃったけど私、やっぱり柚琉が好き。
この恋心は、大切にしたいからまだ秘密にしておこう。柚月、気づかせてくれてありがとう。
「ふふ」
「なんだ?」
「いやー。幸せ者だなって思って。柚琉、ありがとう」
「……まぁ聖奈がそう思ってくれるなら俺は嬉しいぞ」
柚月、柚琉、獅子堂さん。NIGHTMAREのみんな。お母さん、私……大切な人がたくさんできたよ。
いつかみんなのこと、会わせたいなぁ。
そして……
「ん?」
「な、なんでもない!」
ちらっと隣を見るとバッチリ目が合ってしまった。その瞬間熱くなる頬。
この気持ちが、恋なんだ。
お母さん……私、好きな人が、出来ました。
***
「ありがとうございましたー」
「皇さん!今日はもう上がっていいわよー。お迎えも来てるからね。ご苦労さま」