イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

あたりはすっかり暗くなり、街頭が街を照らし始めた。


あとは家に帰るだけ。



「聖奈ちゃん、お疲れ様!ご飯できてるって母さんから連絡来てるよ!」


「本当に!?今日は何かなー」



柚月は私と目が合うといつもの笑顔でそう答える。あれから柚月とは気まずくなるとかは一切なくてむしろ前より仲良くなってる気がする。


だけどやっぱり少し距離を感じてしまう時があってそれが寂しいと思ったりもする。


本当、自分勝手な考えだなぁと思う。



「それでは後ろへどうぞ」



柚月と話していると獅子堂さんが車までエスコートしてくれた。


何から何まで完璧な獅子堂さん。


感謝してもしきれないほど尽くしてくれてる。



「聖奈、こっちへおいで」


「う、うん!」



後ろの座席へ座ろうとすると柚琉がポンポンと自分の隣を叩く。それはいつもの事なんだけど嬉しくて、笑顔で頷く。
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