イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

最強だと言われているNIGHTMAREの総長様。だけど柚月は……気を失っている。


そして、それは獅子堂さんも、同じだった。


真嶋颯がここまで強いとは思わない。この前は1発でやられていたのに。もしかして……



「やぁ、久しぶりだね。僕の愛する娘よ」


「ひっ……!」



車のドアの先に目をやるとそこには……着物姿の皇賢太がいた。


この前見た時よりも威圧感が増していて怖い。


なんで……こんなことになるんだろう。私の大切な人を、これ以上傷つけないで。お願い、します……。



「おやおや。怖がらせてしまいましたか。うちの真嶋颯が迷惑をかけましたね」



やけに丁寧な口調で話す皇賢太。


それがまた怖さを倍増させていた。



「ほら、私の後ろに隠れていなさい」


「了解しました」


「さて、聖奈。ようやくあなたを迎え入れる準備が整いましたよ。さぁお父さんと一緒に帰りましょう」
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