イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
その瞬間、柚琉と私の手は離れ離れになってしまった。
大好きな、温もりか消えてしまう。
「おい!お前ら離せ!」
「大丈夫ですよ。少しの間、眠っていただくだけですので」
「ゆず、る……」
必死にもがく柚琉の姿。
こんな姿を見るのは初めてかもしれない。私のせいで……。
「聖奈!聖奈ぁぁ!」
柚琉から私の名前を呼ぶ声がきこえる。
それを最後に、私は意識を手放した……。