イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

愛してる【柚琉side】



「……で、これからこいつをどうするので?」


「さぁ?……」



遠くで、誰かの話し声がきこえる。


目は覚めているのにまぶたが重くて目を開くことができない。あれ……俺はいったいどうしたんだ?


確か……聖奈の迎えに行って、その時に皇賢太に襲われた……?


そこまで考えてはっとする。


そうだ、聖奈は!?



「聖奈っ!」


「おや、起きたか」



重たいまぶたを必死で上げる。


だけどそこに広がっていた光景に目を疑った。ここはいったい……。



「不思議そうな顔をしてるな。まぁ驚くのも無理はない。ここは皇組の御屋敷だからな」


「皇組の……」



俺に気づいた一人の輩がご丁寧にもこの場所を教えてくれた。


話には聞いていたけどここまで広い部屋があるとは。資料とか探しても何も出てこなかったので初めて見る部屋に圧巻される。


だけど……俺の家と対して変わらないな。


同じくらいの広さだ。
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