イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

大輝の喧嘩の強さは俺も認めているほどだ。



「大丈夫?今解くから!」



当たりを見渡し、俺の拘束されている手足を見つけると素早くよってきて縄を解いてくれる。


自由になった手足。早く聖奈を見つけて助けないと。頭の中はその事でいっぱいだった。



「サンキュ。ところで獅子堂と柚月は?あと愛魅たちも見当たらねぇけど」


「ああ。愛魅くんたちは先回りしてるよ!さっき新しい情報を掴んだみたいで、慌てて大きな会場に行ったみたい。柚月くんたちも無事見つかって合流してるってさ」



……ということはここにいるのは大輝だけか。


NIGHTMAREのみんなはこの屋敷のどこかにいるってことだよな。それなら話は早い。



「それで?その新しい話ってまさか……」


「そう。総長の睨んでた通りのことを今からするみたい。さっき廊下ですれ違った奴らから聞いた情報だけど」


「やっぱりな。よし、急ぐぞ!」


「言われなくても!」
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