イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
俺の言葉にガッツポーズで返す大輝は年下だけど頼りになる。NIGHTMAREで協力して良かったと改めて思った。
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「……ここか。例の会場は」
「うん。みんな綺麗な格好して中に入ってる。間違いないよ」
目の前にあるドアの中は見ることが出来ないけど、雰囲気や、部屋の明るさでわかった。
ここは皇組の屋敷の中でも大きな部屋。
あちこち歩き回って気づいたけどここは全部畳部屋でどうやら和を意識した屋敷らしい。
「それにしても、なんで今日なんだろう?この前もなんの前触れもなく聖奈ちゃんに接触してきたじゃん?理由あるのかな」
中庭の片隅で様子を伺っていると大輝がぽつりと話し出す。
「あれは、相手が20歳になるのを待ってたみたいだな。皇組が大人しかったのは多分そのせい。聖奈をいつでも連れ戻す権力があるのにそれを使わなかったのは事を大きくしたくないという思いもあるんだろうな」