イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

「聖奈ちゃん綺麗……。総長が惚れ込んだのよくわかるなぁ……」


「あ?別に見た目で惚れたわけじゃねぇぞって……なんで俺の気持ち知ってんだよ!」


「え、それで隠してたつもり!?みんなバレバレだよ!総長隠すの下手すぎ!」



……そうだったのか。思わず本音が出てしまったがこれでもっと確信した。俺はもう聖奈無しでは生きていけないところまで来ているんだと。


もうこの気持ちは隠しきることは出来ない。



「……コホン。お2人とも、騒ぎすぎですよ。これでは奴らに見つかってしまいます」


「わぁ!いたの!?」



大輝が騒いでいると後ろから聞きなれた声が聞こえた。後ろを振り向くと獅子堂がいて、その後ろにはほかのNIGHTMAREのメンバーが揃っていた。



「獅子堂!無事だったのか!」


「ええ。おかげさまで。碓氷様が大方敵を片していらっしゃったので」


「そうか!サンキューな、玲於」



小声で話す獅子堂。静かだけど言葉の節々から怒りが込み上げているのがわかる。
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