イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

だけどそれに気付かないふりをして玲於にお礼を言ったが相変わらずの塩対応。


こんな状況でもポーカーフェイスを崩さないのはさすがだ。



「あともう少しで披露宴始まるってよ。どうする?当初の計画通りに行くか?」


「……そうしてくれ。俺が最初に乗り込むから、あとはサツに連絡を頼む。いい感じに入ってこれるように頼んどけ」


「了解」



さぁ、いよいよだ。


みんなと話している間に聖奈は部屋の中に入っていったようでもう姿が見当たらなかった。


もう少し、待っててくれ。


必ず、俺がお前のことを助けるから。



「……そういえば柚月が見当たらないようだけどあいつは何をしてるんだ?」


「ああ……それが、私と一緒の部屋にいたはずなのですが拘束を解かれたあとどこかへ行ってしまわれて……我々も行方が分からないのです」



みんながいるのは確認できたけど肝心の柚月が見当たらないことに気づく。
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