イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

真嶋颯は嫌な奴だと前から知っていたし、私が1番よくわかる。だけど……生きてる価値がないと言われて、何かがプツリと切れた。



「お前っ……」


「生きてる価値がないのはどっちよ!」



私は、涙を拭い、前を向く。柚琉が何か言いかけたけどそれはお構い無し。


驚いて私の方を見ている。



「いつもいつも私のことをゴミのように扱って……確かに私は無能出し、これといった取り柄もない。だけど……私は今、生きてることが楽しいの!柚琉たちは私の事情を知っていても無条件に愛してくれた!そのことだけで、心が幸せでいっぱいになって、生きることに希望をもてたの!」



柚琉たちに出会って、毎日が楽しくて。


こんな私が知らない感情を、柚琉たちは教えてくれた。私のことを好きだと言ってくれた柚月。私のことを守ってくれたNIGHTMAREのみんな。


そして……私の大好きな人、柚琉。


私の大事な仲間を、これ以上傷つけないで!
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