イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
「「いちゃついてない!」」
柚月に言われて柚琉と私の声がハモる。
私たちは顔を見合わせて、ふふっと微笑んだ。色んなことがあったけど、今日のことは多分一生忘れない。
柚琉、柚月……みんな。
私のことを守ってくれてありがとう。
***
ーーピピピ、ピピピ……。
翌日の朝。
眩しい光と、目覚ましの音で目が覚める。私は無意識に手を伸ばし、目覚ましを止めた。
「んー……」
まだ目が覚めていない。昨日は色々ありすぎて寝たのは日付けが変わったあと。体が重くて、もっと寝ていたい……と思ったけど。
「聖奈、おはよう」
「んっ……柚琉……?」
また眠りに入ろうと目をもう一度閉じた。だけど耳元で大好きな人の声が聞こえてきて、はっと目を覚ます。
「な、な、なんでここにいるの!」
「聖奈に会いたくて、きた。悪いか?」
ベットの中に柚琉がいたのだ!驚いた私は布団の中に潜り込む。