イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

告白と約束



「聖奈ちゃん!準備出来た?」


「うん!準備出来たけど……緊張する……」



皇組の出来事から数日後のとある日曜日。私は朝から準備に追われていた。ドキドキと高鳴る心臓をしずめようと何度も深呼吸する。


ああ……早く……会ってみたい。



「大丈夫!聖奈ちゃんのお母さん、絶対優しいし、聖奈ちゃんののと1番に愛してると思うから!」


「柚月……ありがとう」



ニカッと笑ってそう言ってくれた柚月。その言葉が励みになって、ようやく決心がついた。



「よし!行こう!」



パンっと頬を叩いて気合いを入れる。


今日は……ずっと会いたかったお母さんと会う日。初めて会うから緊張はするけど……やっとお母さんに会えるんだという嬉しさの方が勝っていた。



「母さんー!聖奈ちゃん準備出来たよー!」


「はーい」



さぁ、いよいよだ。


お母さんに会ったらは何から話そうかな……。
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