イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
嬉しいけど複雑。
「今日、どうだった?」
柚琉は私が座ったのを確認すると話し始める。私が言いたいことを察したのかな。
「うん。楽しかった。私……ずっとお母さんに会いたかったんだなって思った」
「そうか……良かったな、本当の家族が見つかって」
ポンポンと頭を撫でてくれる柚琉。
顔が近くて、いつもの距離感じゃないことに気づく。この雰囲気……まさか、ね。自惚れだとわかっていても、この距離感だと勘違いしてしまいそうになる。
ドキドキと騒がしくなる心臓。
「なぁ……もう、いいか?」
「え……?んっ……!」
柚琉と見つめあって数秘後。
私の顔と柚琉の顔がだんだんと近づいていく。そして……くちびるに、暖かいものが当たった。
ちゅ……というリップ音と共に離れる顔。
離れたかと思えばまたくちびるを重ねてくる。
甘い……キスがとまらない。
「んぅ……んっ!柚琉……!」