イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
宿題を終わらせてそっと柚琉が座っているベットに近寄る。隣に座ろうかと移動したけど柚琉はポンポン、と自分の足を叩いた。
……え?そ、そこに私が座るの……?
「そ、そこに座らなきゃダメ?」
さすがに膝の上に座るのは恥ずかしすぎる……!
そう思って聞いたのだけど柚琉は不満そうにくちびるを尖らせる。
「ダメ。今日は聖奈を思う存分堪能する日って決めたんだ。いつも頑張ってる聖奈を甘やかす日。ほら、おいで」
わ、私を堪能する日って……!
平気な顔をして恥ずかしいことをサラッと言ってのける柚琉。そんな柚琉をみて私の顔は熱くなるばかり。
ドキンドキンと心臓の音がさらに激しくなった。
「わ、わかった……ひゃ!」
ちょいちょい、と手招きされてそろりそろりと近寄る。だけど痺れを切らしたのか柚琉は私の腕を掴むとぐいっと自分の方へ引き寄せて腕の中に閉じ込めようとする。
あっという間の出来事に私は目をぱちくりさせるだけ。