イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
「悪い。ちょっとケンカに巻き込まれてた。それに……ほら、こっちに来い」
後ろで大人しくしていると呼ばれて慌てて前に出る。その瞬間、みんなの視線が一気に集まる。
「まじか。本当に見つかったのか」
「また柚月のトラブルかと思ってたけど。ようやくだな」
「もー!みんなして僕の悪口を言わないでよー!」
な、何を言ってるんだろう……。
会話の内容についていけない私は完全に置いてけぼり。
「あ、あの……なんで私をここに……?」
大人しくしていた私はこの空気にたまらず声を出した。いきなりこんなとこに連れてこられてわけがわからない。
2人に用事があるのはわかるけどなんでこんなメンバーに会わないといけないのだろう。
「柚月、お前ちゃんと説明してないのか?」
「だってそんなの説明してる暇ないもん。早く保護しなきゃ行けなかったし。こんなに早く見つかると思わなかった」