イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

「……相変わらずケンカばっかりだな。ちょっと静かにしろ。じゃあ残りのメンバーの自己紹介だな。俺は月城愛魅(つきしろめぐみ)。幹部の情報屋として活動してる。次」



ため息をついた彼は双子を静めると名前を名乗る。


律儀にお辞儀までしてくれて慌てて私も頭を下げた。メガネが特徴な彼……月城くんは真面目そうな印象を受ける。



「俺は碓氷玲於(うすいれお)。ここの暴走族の幹部として活動してる。よろしく!」


「……よろしく、お願いします……」



な、なんかチャラそう。


髪色も派手だし……。なんで金髪!?


月城くんの隣に座っていた金髪のイケメンくんは自己紹介が終わるとサッと私から視線を外した。


……あれ?


意外とチャラくない……?



「最後に、神楽様。よろしくお願いします」


「はぁ……。なんで僕が最後なのかな」



獅子堂さんの声にハッと我にかえる。
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