イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

「聖奈ちゃんかー!可愛い名前だね!」


「か、可愛い……?」



恥ずかしくて怖くて、俯いていると神楽くんが声を上げた。



「うん!聖奈ちゃんは可愛い!」



そ、そんなキラキラした目で言わないで……私は可愛くないしこの名前なんて嫌いなんだから。



「まぁまぁ。神楽様、少し落ち着いてください。今日は時間があまりないので説明の方にいきますよ」


「ちぇー」



話がそれてほっと胸を撫で下ろす。


獅子堂さん、みんなのまとめ役なのかな。



「皇様、暴走族はご存知ですか?」


「ぼ、暴走族?……なんとなく」



唐突に質問されて戸惑う。暴走族……はそこまで詳しくないけど本とかニュースで少し知ってる。



「そうですか。では私から詳しく説明させていただきます。暴走族というのはひとつのグループで活動しており、様々な活動をしています。例えば……」



獅子堂さんの説明を聞きながら自分にとっては未知の世界すぎてポカンとなる。
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