イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
学校が終わり、自宅に戻る。
学校といっても授業には出ず、NIGHTMAREのみんなとサボって皇組の情報収集をしていた。
情報を集めるのは愛魅の役目だが愛魅の手には追えず、みんなで手分けしてやってる最中。
「「「お帰りなさいませ、柚琉様」」」
「…………」
ドアを開けると綺麗に並んだメイドや執事がズラっと並んでいる。俺はこの家が嫌いだ。
父さんも母さんも苦手。
……というかほとんど家にいないからあまり関わりがないが。親は海外で仕事をすることが多く、日本にいること事態が珍しい。
だけど父さんはなぜか俺が、というか俺と柚月が暴走族の総長をやっていることは知っている。
それを知ったのは約一年前のこと。
親にはバレずに暴走族の活動をやってきたつもりなのにそれは一通の手紙で知っていたことを知った。
柚月も同じように驚いた表情で手紙を受け取っていた。どうやらそれぞれに手紙を送っていたらしい。