イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

だけど柚月はなぜか真剣に知らない女を探している。理由を何度も聞いたが頑なに話そうとはしなかった。


それに……柚月に届いた手紙も見ていない。


同じ内容だとは言っていたけどそれもなんか嘘くさくてなにか隠しているのではないかと疑っている。


そして……とうとうそのお姫様が見つかった。柚月が言うには同じ学校だったらしい。俺たちが探していた人物は意外と近くにいた。


だけど俺はまだ信じてない。


名前が同じだからって決めつけるのはまだ早い。


でも彼女をひと目見て俺は……守ってあげたいと思ってしまった。



「兄さんー!やっと帰ってきた!聞いて!」


「……なんだ、騒がしい。俺は今疲れてる。要件があるなら早く言え」



自分の部屋に入り、制服のネクタイを緩めているといきなり柚月が部屋に飛び込んでくる。


このことは日常茶飯事なので今さら怒ったりはしないがめんどくさい。
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