イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

「んもー!相変わらず冷たいんだからぁ!」


「…………」



柚月の甲高い声に耳の奥がキーンと鳴る。


思わず耳を塞いだ。柚月とは性格が正反対だということには自覚を持っている。だけどここまで違うとなると本当に双子なのかと疑いたくなった。



「そんな嫌な顔しないでよ!超重要な情報がわかったんだから!」


「……なんだ?」


「やっぱり聖奈ちゃんは皇組の組長の娘で間違いないよ。父さんに顔写真送った。そしたら、間違いないって返信きた。それで……聖奈ちゃんの過去の詳細が送られてきた」


「詳細?」



柚月の言葉を聞いてドクンと心臓が大きく動く。


皇聖奈は……間違いなく俺たちが探していたお姫様。



「っていうか、お前はいつあいつの顔写真を撮ったんだ?」


「それ聞きたい?僕ね、自分の学校の女子生徒のことはなーんでも知ってるんだよ?こう見えても僕は頭がいいからね!写真を取るなんて朝飯前だよ!」
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