イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
「ていうかなんであなたが私のことを呼びに来るの?話なら昨日で終わったでしょ?私のことはもうほっといてよ。あなたたちとは関わりたくないの!」
「聖奈ちゃん!?」
昨日から溜まっていた文句を言えてスッキリ。
言いたいことだけ言うと私は回れ右をして教室に向かう。
やばい。早く行かないと遅刻しちゃう!
「聖奈ちゃん!待って!」
ずんずんと歩いていると柚月が腕を掴む。
その力が強くて、思わず立ち止まる。なんか、こんなこと……昨日もあったな……。
「な、何よ……」
「お願い、聖奈ちゃん。話だけでも聞いて。今聖奈ちゃんから僕達が離れたらいつ危険な目にあうか分からなないの!」
「……え?どういうこと……?」
必死に訴える柚月は私のことを心配しているような目で見つめてくる。自意識過剰だとはわかっているけどそんなふうに捉えてしまった。
そんなことはあるはずないのに。