イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
ドッドッドッと激しく心臓が暴れている横で柴崎兄弟がまた喧嘩を始めた。
やばいやばい。
どうしよう。
これは……緊張しすぎて死にそう!
「あ、あの……大丈夫、だから……」
「本当か?まだ目、赤い。寂しいなら持っと俺に甘えろ。柚月なんて無視して、俺を頼れ」
「柴崎、くん?」
な、なんかとんでもないことを言われたような……。
「……甘すぎて見てらんない。コイツ、やばくなったな。俺はコイツらが収まるまで別の場所で作業してるわ。柚月、連絡しろよ」
「玲於くん!?」
「僕も同意ー!月城くんも一緒にどっか行こー」
「そうだな」
何かを勘違いしているみんなはぞろぞろと屋上を出ていってしまい、3人きりになってしまった。
「これで邪魔者はいなくなった。聖奈、柚月を見るなよ。俺のとこにいろ」
「兄さん!それはやりすぎぃ!」
困惑している私と何故か暴走している柴崎くん。