イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

みんなのいる前で言われて……恥ずかしい。


孤児院出身ってことは隠したかったのに。何もかもお見通しじゃない……。



「なん、でそのことを知ってるの……。1番知られたくないとこまで……」


「それは……順を追って説明します。では皇様の御家族について月城様から説明お願いします」



私の、家族……?


え?


なんで私の家族が出てくるの?
私には家族はいないはず……。



「了解。皇さん。まずは自分の家族のことをどれくらい知ってる?」



月城くんに話が振られ、パソコンを持ち開いている。唐突に質問されて答えるのに戸惑った。



「え……私、の家族は……みんな亡くなってるって……。私の知り合いは誰もいないって園長先生から聞いていたけど……」


「そっか。何も聞いてないんだね」



な、何その言い方……。


まるで私の家族のことを私より知ってるみたいな言い方。
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