イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

反応に困っていると黙って見ていた碓氷くんが助け舟を出してくれた。


私を見る目は冷たいけど……。


私、碓氷くんになんかしたっけ?



「そうですね。もうすぐ学校も終わってしまうので手短に。まずは皇様、御自身の御家族の関係はご理解頂けましたでしょうか?」


「は、はい……まだ情報処理が追いついてないですけど……何となくは」



獅子堂さんの言葉でハッと我に返る。


今は話し合いの最中。私の大事なとこだからちゃんとしないと。


くっついてる柚月を引き剥がして、獅子堂さんの言葉に耳を傾ける。



「それで……家族のことはわかったけどなんで今さら私のことを探してるんですか?私が孤児院に預けられた理由は何となくわかりましたけど……」


「それは……柚琉様、理由をお話してもよろしいでしょうか」


「……ああ」



話を聞いていて疑問に思ったことを聞いてみた。今までなんの接触もなかったのになんで今さら私を探しているのか気になっていた。
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