イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
「皇家に聖奈は絶対に行かせない。身を守るためにも俺たちの家に来て欲しい」
「………え?どういうこと?」
柴崎くんはまっすぐ私を見るととんてないことを言い出す。一瞬理解が追いつかなくて聞き返してしまった。
私が、柴崎くんたちの家に行く……?
そ、それって……。
「はぁ?そんなこと一言も聞いてねーぞ。何勝手に決めてんだ」
「まぁまぁ、玲於くん。柚琉くんが決めたならいいんじゃない?」
驚いていると碓氷くんが声を荒らげる。
それを神楽くんがなだめている。
「玲於、これは決定事項だ。聖奈も拒否権はない」
「え!?嘘でしょ!?」
き、拒否権はないって……。
そんなぁ……それじゃあこれからは柴崎くんたちと……同居するってことになるのかな。
そ、そんなこと学校の女子生徒に知られたら……。
「安心しろ。その変わり、俺が聖奈のことを何があっても守り抜いてみせる。俺のことを信じろ」