イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

私の名前は皇聖奈(すめらぎせな)。高校2年生の貧乏な学生です。


私には物心ついた時から親がいない。顔も名前も知らない両親が私をあずけたのは青空という名前の孤児院だった。


孤児院といえば暖かい家で身寄りのない子供達が園長先生と幸せに暮らすというイメージがあると思うけど私が育った孤児院はそうではなかった。


環境は劣悪だし、子供たちの主従関係もはっきりしていていじめも酷かった。


私自身もそんないじめにあって毎日殴られ、蹴られ、暴力を受ける日々。それに性的虐待だって受けたこともある。


他の子はまだそこまで酷くはなかったけど私はみんな以上に立場は弱くて、自分からも特に反抗はしなかったから格好の的だったんだと思う。


別に私は生きてる価値はないし、私が居なくなったり傷ついたりしたって誰も困らない。


園長先生は見て見ぬふり。


この環境を変えようとはしなかった。

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