イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。

ソファに座りながらぼーっと夜景を眺める。


実琉には申し訳なくて、でも私は放っておくことが出来なかった。息子にも迷惑をかけるとわかっていてもこれだけは譲れなかった。



「だから大丈夫だって前から言っているだろう?萌奈くんにも昔からお世話になっているし、なんならこうなったのも俺のせいでもあるからな」



ポンポンと優しく頭を撫でてくれる。


ああ……私は実琉と結婚して幸せだな。いくつになってもあなたにドキドキする。


その大きな手に安心する。



「ありがとう。でもこれはあなたのせいじゃないわ。完全に向こうが悪いんですから」


「ははは。そうだな。これ以上ネガティブになったってしょうがないな」



あなたのそういうところが好きよ。


私はそっと目をつむり、実琉の頬にキスをした。



私の幼なじみの萌奈はとても可愛くて友達思いで優しい女の子だ。何をするにもどこに行くにもずっと一緒で、大好きな親友だった。
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