イケメン双子の総長さまは孤独な姫を甘い愛で包み込む。
新しい生活をしながら、息子たちも生まれ幸せに過ごしていたある日。私の元に一通のショートメールが届いた。
見覚えのないメアドに首を傾げながら恐る恐るメールを開く。
するとそこには中学以来行方不明だった萌奈からのメッセージが来ていた。
私は焦りと心配と安堵の気持ちでいっぱいになり、涙を流しながら読んだのを覚えている。
実琉にもそのことを知らせた。
メッセージの内容はこうだった。
『音桜、久しぶり。私のことを覚えているかな。萌奈です。突然のメールごめんなさい。どうしても音桜に相談したくて、このメールを送りました。私は中学卒業と同時に結婚し、子どもを授かりました。可愛い女の子です。だけど私の家では環境が悪く、この子に悪影響が出ると考えました』
メールの内容は想像を絶する衝撃的な内容で、何度も何度も読み返す。
最初は信じられず実琉と話しながら萌奈に返信をした。そしてそれが本当のことだとわかったのはすぐあとのこと。