砂嵐のいたずら



チャールズは指で髪を耳にかけると、私の耳元に顔を近づけた。



耳に彼の指や吐息が触れるだけで、ゾクゾクッとした感覚が私の中を駆け巡った。



今、私の全神経は彼の言葉を一字一句漏らさないように、耳に集中しているのに、チャールズは躊躇しているのか、なかなか言葉を発しない。



どうしちゃったのよ!!!?



もしかして、



正義の味方なんて言ってたけれど、本当はやばい仕事なんじゃないの?



なんて考えている私にチャールズは、




『やっぱりここでは言えない…』



そう言うと、チュッ!と私の耳にキスをした。



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