砂嵐のいたずら



「どうした?って、これじゃ誘拐か拉致に間違えられちゃうじゃないの!!!警察に通報されていたらどうするのよ?

それに、いつまで私のこと抱いているつもりなの?

下ろして!下ろしてったら!!!」



私の訴えにチャールズは、耳を貸すこともせず、さらに腰を引き寄せ、ニヤッと笑うと、



『大丈夫!通報されても俺は捕まることはない。

それに、もうマナに逃げられたくないから離さない。』



はぁぁぁぁぁ!!!?



捕まらない…って…



どこからくるのよ?



その自信は…



チャールズには、これ以上何を言ってもムダだということがよくわかったし、彼だって、自分が何者かを明かすために、場所を変えたかったのだろう…



流れに任せて、彼を信じよう…そう自分に言い聞かせるしかなかった。




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