砂嵐のいたずら
心臓が大きく動き出し、制御する余裕もなく、頷くことで精一杯な自分が情けない。
これを聞いてしまったら、もう後戻りはできない…そんな気さえしてきた。
部屋の中がピンと張りつめた空気に変わる。
あぁっ、私、こういうの苦手…
怖い…
チャールズは私の胸に耳を押し当てると、
『すげードキドキしてる…俺と同じだ…』
そう言うと、私の手を取り、胸に押し当てた。
「す、すごい……胸板!」
パシッ!
『お前…こんな時にボケるな!!!』
「いったぁ〜い!」
チャールズに叩かれ、痛さのあまり、頭を押さえた。