砂嵐のいたずら



『マナ、大丈夫か?』



驚いたチャールズが私を抱き起こした。



「……チャールズは…お巡りさん…なの…?」





ガクッ…



私の呟きに、チャールズは右手を額に当てると、



『あーのーなー!!!

確かにお巡りさんだけど、その辺のお巡りさんとは訳が違うんだよ!

テロのような国際犯罪捜査の他に、要人警護なんかもやるわけだし…』



呆れた表情で口ごもるチャールズがだんだんぼやけて見えてきた。






安心したのかな…?



チャールズが、国際事件を追う特殊捜査官だということがわかって…



溢れる涙は止まることを知らなかった。








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