砂嵐のいたずら



チャールズは私を後ろから抱きしめると、



『ガイドの依頼人は…俺!
だから打ち合わせはここで…』



そう言うと、私の首筋に唇を押し当てた。



飛んで行きそうな理性を必死に抑え、



「あなたとロンドン観光って…

な、何すればいいのよ?」



ふわっ…



チャールズは私を軽々と抱き上げると、



『ロンドンじゃなくても、俺といればいい…』



そう言うと、リビングを出た。



「どこに行くつもりなの?」



私の問いにチャールズはニヤッと意地悪な笑みを浮かべると、



『わかってるくせに…』



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