砂嵐のいたずら



いつになったら救助隊が来るのだろう…?



いつまで手当てが続くのだろう…?



そんな不安を抱えながらの救護活動が続いた。



『マナ、ちょっと来てくれ!』



先生に呼ばれて走って行くと、



足を骨折した中国系の女性が横たわっていた。



「副え木になる物が必要ですね。」



私は副え木になりそうな物を探したけれど、どうにも見つからない。




もう疲労はピークに達している。



早く終わらせて、



早く救助隊が来て、



早く家に帰って眠りたい!


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