砂嵐のいたずら
『お前、死ぬつもりなんだろ?
だから離さない!』
彼はそう言うと、私をじっと見つめた。
私も、驚きのあまり、彼から目を逸らすことができなかった。
「どうして、それを…?」
彼はフッとため息を吐くと、
『顔に書いてある…でも、何で死にたいのか、理由によっては止めないけどな…』
それって、何で私が死のうとしているか言えということだよね?
彼の手は私の手を握ったまま離す様子はないし…
「もう、死ぬのはやめたの!」