砂嵐のいたずら
『キミの協力に感謝する。』
彼はそう言うと、私の前髪を上げ額に唇を押し当てると、テロリストの遺体をひきずりながら、ヘリの方へと走って行った。
「待って!あなたは何者なの?」
私の質問に彼はクールな笑みを浮かべ、
『今はまだ言えない。ひとつ言えることは正義の味方だということ。また会おう!』
彼はヘリに乗り込むと、どこかに飛んで行ってしまった。
私は何が何だかわからないまま、ヘリと彼を見送っていた。
でも、さっきのアレ…
私はテロリストを退治するための、おとりだったということ?
てことは…
あぁぁぁぁぁぁ!!!
ひとりだけその気になった私がアホでした…。