砂嵐のいたずら
「もう頭を上げてください。私、気にしてませんから…もしかして、これを言うためにわざわざカナダまで?」
彼は頷くと、
『キミに直接会って、きちんと謝りたかった。許してはもらえないと思ったけれど。こういう私はやはり変ですかね?』
彼のどうしたらいいのかわからないといった表情に私は、
「いいえ、私はあなたのその行動力に敬意を表します。」
彼は安堵の表情を見せると、
『良かった…』
そう言うと、笑顔を見せた。
ガチャッ!
リビングのドアが開いて、おばあちゃんがお茶を運んできた。
『マナ、チャールズにバンクーバーの町を案内してさしあげたらどう?』