砂嵐のいたずら
彼は何事もなかったように自分の座席に座るとビジネス雑誌を広げた。
流暢なキングズイングリッシュ
白人が一番だと思っている時代錯誤な人種差別推進派なのだろう…
私、確かに祖母は日本人だけど、日本国籍じゃないの!
だからジャップなんかじゃないのに…
いくら外見が素敵でも、人を見た目で判断する奴は許せない。
それでもって、嫌味のひとつでも言って、いじめたくなる…
ふふっ、
機内での楽しみがでーきた!
私は彼にわざと寄りかかるように座った。