砂嵐のいたずら



彼が私に触れないように長身の体を小さくさせている。




フン!ざまーみろ!




ドバイに着くまでずっとそうしていやがれ!




私は彼に向かって不敵に笑った。




食事が終わり、乗客達がようやく飛行機に慣れ、寛ぎ始めたその時、



『いいかげんにしろ、このジャップが!』



どうやら彼の我慢が限界に達したようだ。



「あの、もしかしてジャップって私のことかしら?」



私は平然とそして、わざと大きな声で言った。



しかも、クイーンズイングリッシュで…





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