砂嵐のいたずら
「美味しそう!冷めないうちにいただきましょう!」
チャールズは『また邪魔が入った!』と、言いたそうな顔をしていたけれど、
「いらないなら、私が食べちゃうわよ。」
私が言うと、チャールズは首を振って、
『いや、私が食べる…』
そう言い、急いで椅子に座ると、美味しそうに食べ始めた。
出会ってから一緒に過ごした時間はほんの少しだというのに、チャールズの色々な顔を私は見たような気がする。
冷酷なチャールズ
正義感の強いチャールズ
子供のようなチャールズ
私を誘惑するチャールズ
そして…
愛情溢れる優しいチャールズ…
いったい、どれが本当のチャールズなのだろうか…?