別冊・ダブルブルー
ブルー×ブルー/1
「青さん。コーヒー淹れました。休憩にしません、か?」
邪魔になっちゃうかな?大丈夫かな?
声をかけることを躊躇しながら、青さんに話しかけた。
難しい表情を浮かべて、ソファーに仰向けで寝転んでいた青さんが、ゆっくりと起き上がった。
その表情は、瞬時に柔らかなものに変わっていて、なんだかこちらまで嬉しくなる。
「蒼ちゃん、ありがと。ほんとは、ね?さっきからコーヒーの香りが気になって気になって」
蒼ちゃんが声をかけてくれるのを、待ってたんだ。
起き上がった青さんの胸の上には、開いて伏せた台本が載っている。
「難しいんですか?今度の作品」
「んー、そうでもない、よ?」
「でもずっと、難しそうなカオ、してたから」
「たまに真剣な表情も、蒼ちゃんに見せとかないと。カッコ良かったでしょ?」
どう?惚れ直した?
なんて、今度はおどけた表情を浮かべるから、笑ってしまう。
・
邪魔になっちゃうかな?大丈夫かな?
声をかけることを躊躇しながら、青さんに話しかけた。
難しい表情を浮かべて、ソファーに仰向けで寝転んでいた青さんが、ゆっくりと起き上がった。
その表情は、瞬時に柔らかなものに変わっていて、なんだかこちらまで嬉しくなる。
「蒼ちゃん、ありがと。ほんとは、ね?さっきからコーヒーの香りが気になって気になって」
蒼ちゃんが声をかけてくれるのを、待ってたんだ。
起き上がった青さんの胸の上には、開いて伏せた台本が載っている。
「難しいんですか?今度の作品」
「んー、そうでもない、よ?」
「でもずっと、難しそうなカオ、してたから」
「たまに真剣な表情も、蒼ちゃんに見せとかないと。カッコ良かったでしょ?」
どう?惚れ直した?
なんて、今度はおどけた表情を浮かべるから、笑ってしまう。
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