別冊・ダブルブルー
青さんの優しい声が、あちこちに落ちているベッドの中。


シアワセで溢れているのに、急に寂しくなってしまった。


この3日間。


舞台とドラマの仕事の間で、奇跡的に休みがとれた青さんと、一分一秒離れずに過ごしたからだ。


初日は早朝からドライブに連れ出してくれて、少し遠くの、ちいさな隠れ家みたいなホテルにふたりで泊まって、2日目3日目は映画を観てゆっくりご飯を一緒に作った。


この瞬間を手放したくなくて、ぐずぐずといつまでも眠ることが出来ない。


でも、明日、朝早く仕事に出掛けてしまう青さんに、そろそろ睡眠時間をあげなくちゃ。


ベッドの下に落ちている青さんのシャツを、手を伸ばして拾い上げた。





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