別冊・ダブルブルー
青さんがいるな、嬉しいな、って思って。


そんな風につぶやいた私に、


うん。いるよ?ずっと、ずーっと、ね。蒼ちゃんがイヤだって言っても、離れてなんてあげないよ?


青さんの声が、優しくカラダの中を通ってゆく。


いつの間にか、背中越しに青さんに抱き締められている。


後ろから、私の手のひらを包む、青さんの手のひら。


重なるふたつの左手の薬指には、お揃いの結婚指輪。


ドラマや舞台に出るとき以外は、どんな場面でも指輪を着けてくれている。


それは青さんの優しさで。


そんな風に伝えたら、


「オレがいつも蒼ちゃんと一緒にいたいからだよ?」


重ねられたコトバが、シアワセ。













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