別冊・ダブルブルー
ブルー×ブルー/5
「あ、おかえり、蒼ちゃん」
玄関で、青さんのスニーカーが出迎えてくれたから、青さんが家にいるのはわかっていたのだけれど。
いつも、出迎えてばかりいたから、なんだか逆なのが新鮮、で。
リビングのドアを開けて、青さんのおだやかな笑い顔を見たら、どうしてなのか鼻の奥がツン、とする。
「どした、どした。蒼ちゃん、どした?」
そんな私の姿を見た青さんは、めずらしくおろおろしながら、私のもとへ駆け寄ってきてくれた。
どしたの?
重ねられた質問に、ついにほんの少しだけ、涙がながれてしまった。
・
玄関で、青さんのスニーカーが出迎えてくれたから、青さんが家にいるのはわかっていたのだけれど。
いつも、出迎えてばかりいたから、なんだか逆なのが新鮮、で。
リビングのドアを開けて、青さんのおだやかな笑い顔を見たら、どうしてなのか鼻の奥がツン、とする。
「どした、どした。蒼ちゃん、どした?」
そんな私の姿を見た青さんは、めずらしくおろおろしながら、私のもとへ駆け寄ってきてくれた。
どしたの?
重ねられた質問に、ついにほんの少しだけ、涙がながれてしまった。
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