別冊・ダブルブルー
「…勝手な、私の勝手な感情、で。嫉妬なのか、羨ましいのか…」


ぽつぽつと話す、私の小さな声、にも。


「うん。さみしい思いさせて、ごめん」


どこまでも優しい、青さんの声がやわらかな熱を伴って、カラダの中を通ってゆく。


それだけで、もう…。


すがりつくように、青さんの胸に顔を埋める。


そんな私を、強く強く抱き締めてくれる、青さんの深い優しさを思い知る。


いつも。


いつだって。


青さんの気持ちは、私といっしょにいてくれるのだ。



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