別冊・ダブルブルー
いちど、そうなってしまえば、素直にならざるおえない、私の気持ち。


青さんの真っ直ぐな視線を受けて、痛感する自分自身の気持ち。


青さんにされるがまま。



頬にそっと添えられた、両てのひらの熱を感じて、顔を上げたら、ぴたりと合わさる視線。





いちど、絡み合ってしまえば。


『恥ずかしい』感情も。


『せつない』感情も。


すべては、


ただ、『青さんを真っ直ぐに想う』感情のみに、変わってゆく。


こんなにも、こんなにも。


シンプルにただ、


青さんが、好き。


好きで好きで、それ以外の嫉妬心や妬みは、今は消えてしまう。


"今は"


それでいい、と、思う。


消えないマイナスの感情は、すべてすべて。


青さんにまっすぐにぶつけても、いいのだ。


その度に、


『大丈夫』


その口調さえも再現できる、青さんの声が、胸のうちにいつもいつも、響いているから。






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