別冊・ダブルブルー
「…もうッ!!青さん知ってます?!マスカラ塗るとき目も口も半開きで、すっごいブサイクなのッ!!」


「…だから?」


なんて、本気でぽやっとした表情を浮かべる青さん、に。


「だからッ!好きなひとにそんなブサイクな顔、見せたくないッ!!」


「蒼ちゃん、かわいー」


「……、」


…と、とにかくッ!出てってください!青さんも準備しないとッ!


ドアを指差して、青さんに伝える。


「わかった、わかった…、蒼ちゃんが今日さ、出掛けるって聞いてから、ずっと気になってたことがあるんだけど、いっこだけ、聞いてもい?」


人差し指を立てて、なんだか聞きずらそう。


「なんでも、聞いてください?」


いつもは青さんがしてくれるように、今度は私が青さんを安心させてあげたい。












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