別冊・ダブルブルー
「青さん、ほんとにもう、コーヒーが冷めちゃうから」


そのまま抱き寄せられて、包まれた腕の中。


「いっそのこと、さ?このまま冷ましてアイスコーヒーにしちゃおうか?」


ね?そうしたらさ、蒼ちゃんとこのままイイコトできるでしょ?


なんて、試すように笑う青さんに私はずっとずっと惹かれ続ける。


青さんを見つめ返したら、少しだけ意地悪な目の色に捕まった。


そんな意地悪な青さんにさえ、魅了される。


「…青さんって、私だけのもの?」


「当たり前でしょ」


瞬時に返してくれる青さんの愛情に、頭の先から爪先まで包まれる。







< 6 / 79 >

この作品をシェア

pagetop