鬼上司は秘密の許嫁?!溺愛されるなんて聞いてません
「あとは、その全部とは言わないけど顔とか動きにイチイチ出るの何とかしなさいよね。社外だとヤバい人間にしか見えないから」
「!!」
石原さんにトドメを刺されて私は「うぅ…」とテーブルに突っ伏した。
根は優しくて色々アドバイスしてくれたり助けてくれ頼りになる先輩だけど、口調がちょっと厳しくてツンツンだから、時折こうして心折られてしまう。
別にわざとじゃないけど、どうしても癖で出ちゃうんですもん。
「じゃ、お先に」
グスグスする私を放ったまま石原さんはさっさと出て行ってしまった。
「確かにお前何でも顔に出るから分かりやす過ぎるんだよな。まっ、そこが面白いからいいんだけど」
石原さんを見送り顔をこちらに向けた前田さんが頬杖をつくとププッと笑った。
「面白い」「笑える」って何故か皆に言われてしまう。
そんなことないと思うんだけどな。
何でだろう?
「言っとくけど、今度来る相手には面白いが通用しねぇからな。まっ、今のところ一生懸命だけが取り柄なんだから、自分の出来る範囲で頑張れや」
他人事みたいに―実際そうなんだけど―気楽な感じで微妙なフォローをくれる先輩達。
ぬ。もしかして、私今、 一生懸命しか取り柄無いって言われたんじゃ…?
気のせいだよね。なんて思ってたら前田さんが「ほれ。『元気ヨーグルト』やるから」と差し出してきた。
「!!」
石原さんにトドメを刺されて私は「うぅ…」とテーブルに突っ伏した。
根は優しくて色々アドバイスしてくれたり助けてくれ頼りになる先輩だけど、口調がちょっと厳しくてツンツンだから、時折こうして心折られてしまう。
別にわざとじゃないけど、どうしても癖で出ちゃうんですもん。
「じゃ、お先に」
グスグスする私を放ったまま石原さんはさっさと出て行ってしまった。
「確かにお前何でも顔に出るから分かりやす過ぎるんだよな。まっ、そこが面白いからいいんだけど」
石原さんを見送り顔をこちらに向けた前田さんが頬杖をつくとププッと笑った。
「面白い」「笑える」って何故か皆に言われてしまう。
そんなことないと思うんだけどな。
何でだろう?
「言っとくけど、今度来る相手には面白いが通用しねぇからな。まっ、今のところ一生懸命だけが取り柄なんだから、自分の出来る範囲で頑張れや」
他人事みたいに―実際そうなんだけど―気楽な感じで微妙なフォローをくれる先輩達。
ぬ。もしかして、私今、 一生懸命しか取り柄無いって言われたんじゃ…?
気のせいだよね。なんて思ってたら前田さんが「ほれ。『元気ヨーグルト』やるから」と差し出してきた。