君の愛に酔う ~藤の下で出会った2人の物語~
「私もそう思います、王妃様。女友達ならともかく、男性の幼馴染はなんと噂をたてられるか分かりません。」
「残念だけれど、我慢しましょう。」
すっかり気落ちしてしまったジゼルを不憫に思ったエミリアが提案する。
「王妃様、お返事だけでもさし上げたらいかがでしょう?お聞きした住所は王都内で、ここからそんなに遠い場所でもございません。買い物ついでに私がお届けしますよ。」
「そんなこと可能なの?」
「もちろんです。この住所の近くに妹たちが好きな焼き菓子のお店があって、毎月買いに行ってるんです。自分の用事のついでですから大丈夫ですよ。」
「ちなみに次はいつ行くの?」
「来週のお休みの日です。」
「そう、じゃあお言葉に甘えようかしら。ありがとう。」
その1週間後、買い物に行くために外出するエミリアに
したためておいた手紙を渡す。
エミリアはそれを大事にカバンの中にしまうと、
「それでは行ってまいります。夕方には戻りますので。」
と挨拶して、出かけて行った。
「残念だけれど、我慢しましょう。」
すっかり気落ちしてしまったジゼルを不憫に思ったエミリアが提案する。
「王妃様、お返事だけでもさし上げたらいかがでしょう?お聞きした住所は王都内で、ここからそんなに遠い場所でもございません。買い物ついでに私がお届けしますよ。」
「そんなこと可能なの?」
「もちろんです。この住所の近くに妹たちが好きな焼き菓子のお店があって、毎月買いに行ってるんです。自分の用事のついでですから大丈夫ですよ。」
「ちなみに次はいつ行くの?」
「来週のお休みの日です。」
「そう、じゃあお言葉に甘えようかしら。ありがとう。」
その1週間後、買い物に行くために外出するエミリアに
したためておいた手紙を渡す。
エミリアはそれを大事にカバンの中にしまうと、
「それでは行ってまいります。夕方には戻りますので。」
と挨拶して、出かけて行った。